「都市/景観のハイパーリンク・モデル」
PhotoWalkerの開発者であり、現在多方面で活動する田中浩也さんを迎えて<都市/景観のハイパーリンク・モデル>と題して行いました。
今回は3部構成 1「PhotoWalkerについて」 2「学生時代から現在に至るまで」 3「音楽と建築」というかたちになりました。
1 PhotoWalkerの制作には「リアルな世界と、CG・イメージの世界を横断するものを」というテーマがあり、3年前に東京に移り住んだときに、都市を上空からの俯瞰的なイメージではなく、Webサイトのリンクのような1枚の静止画像の連続として認知していると感じたことも一つのきっかけだったそうです。「例えば作品をWeb上に公開すると、作品を見て他人がどのように空間を認知しているのかを見れたり、自分もその場所に行ってみたくなる、またその人がフォトコラージュを作りWebに公開…」というループが作られれば、リアルな空間もWebの空間も豊かになる。また、佐藤敏宏さんの「千万家」を例に、開発者の意図しなかった使われ方をされるのも楽しみだそうです。
2 卒業論文での、3次元の立体で詰まったフラードームのパターンのCGや、「4次元のサイコロ」のムービーなど、普段イメージする事のないようなものを見ることができました。渡辺誠さんの事務所のときは、飯田橋駅のウェブフレームを制作。コンピュータがルールに基づいてたくさんのデザインをしたものに渡辺さんが点数をつけて、それをコンピュータにフィードバックさせ、コンピュータがまたデザインして…という繰り返しでひとつのデザインに収束するようなプログラムをしているようです。
3 学生の頃から音楽活動をされており、「音楽に関しては理論的なことをいうつもりは無く、趣味の領域」とのこと。今年の夏にCDが発売される予定のものは、一度「東京の騒音」をバックに演奏し、そこから「東京の騒音」を消した状態を収録したもので、ユーザー自身が「場」を設定し、その場の騒音とコラボレーションして完結するインタラクティブな音楽。
田中さんの今までの活動を約3時間に圧縮したレクチャーはかなり濃い内容となりました。レクチャー終了後は田中さん、五十嵐太郎さんを中心に参加者とのフリートークが深夜まで続きました。
最後に今回のレクチャーを引き受けてくださった田中浩也さん、五十嵐太郎さん並びに雨の中レクチャーにお越しいただいた皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。