INTERVIEW

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2005年12月30日

川俣正

2003年 03月 28日
Tadashi Kawamata

COVER INTERVIEW 04
川俣正
                              03.02.28 at archi cafe Xebec

川俣正/1953年生。美術家。東京芸術大学教授。
80年代前半、既存の建物を大量の木材で囲い込むインスタレーション作品によって、アートシーンに鮮烈な印象を与える。その後、作品の発想は多様に亙るが、サイトスペシフィックな作品・プロジェクトを通じて、一貫してアートと社会の接点を探る試みを続けている。ドクメンタ(87年・92年)、ミュンスター彫刻プロジェクト(97年)など、多数の国際美術展に参加。国内プロジェクトとして「コールマイン田川」などが継続中。著書に『アートレス』(フィルムアート社)『Book in Progress』(INAX出版)など。


Tadashi Kawamata HP→ http://www5a.biglobe.ne.jp/~onthetab/

Cafe Talk HP→http://www.cafetalk.net/

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          この日、Xebecにて行われたCafeTalk17の前に、
           美術家・川俣正氏にインタビューをしました。

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Flat:まず初めに名古屋の印象はどうですか?


川俣:20年くらいまえに初めて展覧会を新しいギャラリーがオープンした時にやったのですが、ASGっていう。知らないでしょ?なんていうんだろうなアートなんとかっていう。そこでやったのが名古屋で初めてだったと思う。そのとき名古屋の学生もその時僕も学生だったので、大学院くらいだったかな。よく何人か友達もきてワァーっとやってました。

それから連続で4,5人僕のグループの連中が展覧会をやったのが、割と名古屋の印象。ギャラリーをよくいろんなインフォメーションとかはまぁ出たし、桜画廊とかさ。まぁよく知ってたし。そのとき材木を使ってやるようなことをした。そのASGでやったのが割りとおもしろかった。内と外に作ったのね。それ本格的プロジェクトの始まった状態。そういう意味でいえば間がぽっと空いちゃってるから、最初のところしか知らないからそのあとはもうどんどん。

そうだね去年か一昨年名古屋造形大学でレクチャーしたくらいからそれまではほとんど名古屋にはあまり関係なかったから。名古屋造形大学には、PHstudioなんかが教えてる。誰が居たかな?僕の大学の同級生が教えてるんですけど、油絵で。まあまあそんなこともあってたまたま名古屋に来て、でまぁ豊田の方のあれはずっとあったから。豊田の関係で名古屋というよりも豊田の方によく行ってた。あんまり印象っていうのは大きなものはないんだけど。最初の時のやっぱギャラリーでの展覧会が大きかったかな。自分の中では。それからはあまり情報も何も受け取ってないし、というような感じかな。

Flat:川俣さんの作品は僕たちから見ると、とても建築に近い印象を受けますが川俣さん自身は建築をどう考えておられますか?


川俣:レクチャーでもね。ほとんど美術学校とか大学でのレクチャーよりも建築学校の方が多いの今。ほとんど海外でもこないだちょうどヨーロッパ行ってて、リキテンシュタインってとこの国っていうか街があってそこの建築工科大ってとこで、レクチャーしたりして、だから美術よりも建築の人たちが割りと興味をもってくれているのは確かだと思う。

ただ、僕にとってどっちがどうって訳じゃないけど、まぁ美術プロパーは美術プロパーであっていいんだけど、こっちが特に建築なんかの場合は表現することを整理してやっていく仕事だと思うのね。美術より遥かにそういった意味で言葉化していったり、文章的にしてったりする。システムってものはすごい重要だと思う。それを逆に美術プロパーの人たちが勉強しなきゃいけないと思う。

そういう意味でいえば、建築的な教育っていうのは美術に非常に重要なんじゃないかなって思う。自分にとってはあまり建築ってことと美術ってこと分けて考えていることはあまりないし、だからまぁいろんなところでいろいろレクチャーすることはおもしろいから受けて、いろんな人と話しするというのはおもしろいけど、これといって特別視するってことはない。あまり建築とかってジャンルもそれほど意識しないことの方が普通なんじゃないかなと思う。建築の学生だから建築っていうのも逆にちょっとアレなんじゃないかな。

Flat:豊田のwork in progress についてなのですが、FLATは最近(去年末ごろ)豊田のプロジェクトに参加させていただいているのですが、これまでの豊田のプロジェクトでおもしろいエピソードなどがあれば教えていただけますか?

川俣:まだやって何年しかたっていないから、そもそも豊田のプロジェクトは僕の方で考えないで場所に行ってそこでどんな人がかかわるかということも含めてそこから始めようというのがひとつあって、だから他のプロジェクトとはちょっと違う性格であることは確かなんだよね。

だから場所とかプランとかってもちろん作りはしたんだけど、それ自体別にひとつのきっかけであってさ。なにもわかってなければ美術館も何もできないというわけで、じゃあとりあえずアイディアだけ作ろうかというのでやった感じで、そしたら、最初の年に結構ボランティアの人達がいっぱい来て、そうね一日40人くらいかな、人が来てて、それをこうアレンジするだけでも手一杯な感じで、そんなこともあって、だから、きっかけは割りとそういう風に始まった感じで、やっぱりワークにプログレスって続けていくことをどうやってコーディネートするかということが一番大きな問題で、それも今年同じ人が来るというよりもどんどん変わっていっちゃうしね。

そういうわけで、まだ先は全然見えない。まあ先が見えないのが良くってやってるんだけど、それがどうなるか、駄目な時もあるし、何か今年はあれだっていう時もあるし、盛況な時もあるし、そんなんでいいんじゃないかって思うんだけどね。この間、新しく加わってくれたから、それもまた全然違う何かこう流れが出来たかなっていう、そう感じはしますけどね。それも結構豊田の場合で言えば、一番大きな違いかな。どうなるか、私も全然わかんないんだけどね。

もうちょっとシステム的なことと、やっぱりそのオーガナイズのことからみんなで決めていこうかなって思っているけどね。もうお金も無いし、何も無いって所から、じゃあ何を立ち上げていこうかって、そこらへんだと思うんだけどね。かなりベーシックな話をしなきゃいけないと思っています。

Flat:川俣さんは、今何に興味がありますか?


川俣:何に興味があるのかね?ぼくは、五十嵐君みたいに何でも興味があるって感じじゃないからね。映画も見ないし、展覧会も見ないし、何も見ないから何に興味があるのかな?基本的にそんなに何か特別にっていうなにかがあるわけでもない。まあ、人と一緒に居るのは割りと好きだから、それでまあいろいろ話すときに、いろいろな話が出てくるじゃん、その話を現実化することは割と面白いなと思うけどね。だから、今回名古屋で何か出来るかなって話になって、カフェがあるというから、じゃあやろっかっていうぐらいのもんで(笑)あんまり期待するってよりも、瓢箪から駒が出ることを何か現実化していくというのはすごく面白いと思うけどね。

まあ、普通はすごく大変なんだけど、割と時間をかけて、何かこう具体化していくっていうことには割りと興味がある。スケジュールをくみ出していくっていうのが好きなのかな。だから、あんまり文化全般とか建築とか美術とかっていうものに何か興味があるって訳でもないような感じがするんだよね。だから、いろんな人が、いろんな所に居るっていうのが、ぼくはいいなって感じだよね。

Flat:カフェトークについてお話してもらえますか?


川俣:カフェトークっていうのは、何も決めないんですよ、内容的なものも。だから、たまに話がかち合ったりするわけ、向こうも言って、こっちも言って、すると、逆に二人とも黙ってしまったりという事もあって、だから、全然観客は面白くないかもしんないよね。(笑)


でも、話の中で、何か面白いことがあればいいという感じですけど。

(インタビュアー 山本幹根・百合草公彦)





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